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「えっ?何でって?気になるよ。だって、先生だよ、見つかったら大変だよ?色々、問題になるじゃん?」
「そんなこと気にしてるんだ?」
「そりゃそうでしょ?誰が見てるかわかんないし。噂って恐いんだよ?変なこと言われたらさ……」
「でも、あーちゃんには関係ないよ」
そう言うと、キョウは優しく笑ってリビングのドアを開けた。
キョウの様子がいつもと違うって思って、
面白くないって少し不機嫌になった。
しばらくしてから、あの日の喧嘩の名残だと気がついて、
あたしは、境界線を引かれたんだってやっと気がついた。
それを噛み締めたら、なんだかとっても寂しくなってしまった。
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