2969人が本棚に入れています
本棚に追加
ひとつ屋根の下恋愛って想像以上に厳しいものだって実感した。
唯一、2人きりになる登下校の時間だって、結局ヤマ兄に訊けなかった。
四六時中やってくるキョウの所為か、以前にも増して朝は寝むそうだったし。
帰りは予備校で一緒に帰れなかったり、
帰っても結局、変わらないヤマ兄の態度を見て口に出せなかったり。
それに、何故だろう。
あたしといると不機嫌そうな顔をしてる様に見えるんだ。だからか会話も弾まない。
テスト期間が終了したお蔭でキョウは入り浸らなくなったけど、
何故か部屋にも行きにくく感じてしまう始末。
あれは嘘か。あの日の彼は幻か。いや、まさか。
最初のコメントを投稿しよう!