わかってもらいたいんだ。

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「アサカ。餃子包むの早くない?」 「へっ?」 あたしの横にあるお皿には具を包んだ餃子が山になってた。 「みんなが遅いんだよ」 「いや、早い。何その隠れた得技?」 「秘儀餃子早包み」 呟いてみても、特にアピールする場面もないから使い道が無い。 なのに、「客寄せにいいんじゃない?」と思いついたことを言ったのは、クラスの学級委員の女子だった。 「客寄せ?」 それから一時間後、中庭の模擬店ゾーンの一角にいた。
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