わかってもらいたいんだ。

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そう思ってたのに、「アサカちゃんのお蔭で完売しちゃった」と、 あっさりその青春までも奪われてしまった。 「他のも手伝うけど?」 「いいよ。いいよ。交換制だし。回って来なよ」 って、さっきまで思いつきであたしを動かした委員長なのに 急に気を遣って中庭からあたしを追いだした。 ああいう人がやり手というのだろうか。 やることがない。 サヤコはさっき彼氏が来たからと言って迎えに行ったから、 邪魔するのも悪い気がするしな。 急にひとりになってしまった。 こんな格好なのに。 笑ってくれるのは、すれ違う知らない人ばかり。
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