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まあ、いいや。言いきかせる。
きっと、ルリカはあたしを避ける。
ルリカが避けるならあたしも避ける。
堂々としよう。
「アサカちゃん、餃子すごかったねー」と、すれ違い様に声をかけてきたのはクラスの女子。
愛想のいい子。
「あっ。本当?ありがとう」
「2日連続マイケル」
「なるとは思わなかった」
他の子も口々に言って笑う。
ルリカは微笑んでるけどあたしを見ない。
「じゃあねー」
軽い世間話が終わって行こうとするのを、今度は「アサカ」って声で呼び止められた。
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