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パタンとドアが閉まる。
「この前、ヤマトに電話したの」とルリカは言った。
ここ数日まともに話していないのに、あたしと会話することに躊躇いなんて感じられない。
「ふうん」
妹のあたしに、またそんな話。
今度はヨリを戻すの手伝ってとか言う気だろうか。
あたしのこと、友達とも思っていないのに。
ていうか電話したんだ。
そんなことさえヤマ兄から、聞いてない。
「出てくれなかったけどね」
そうやって苦笑いをした。
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