変わりたいものは変わる。

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本当に好きだったから、大嫌いな人にそう言える。 過去の。 ヤマ兄に喧嘩を売ったっていうミフネさんだったら、 きっとそんなことは出来なかったはずだ。 ルリカを好きで、思って、 ようやく時間をかけてルリカの幸せを願えるようになったんだろう。 自分のことしか、考えていないように見えるルリカの気持ちは 過去に縛られてるみたいで、 ヤマ兄にただ執着しているようにしか思えない。 ルリカがあたしの襟元を掴み、そのまま個室トイレの壁に どんっと背中を打ちつけるように押した。 軽く背中が痛い。 「アサカになにがわかるのよ?」 「だから、わかんないよ」 「アサカにまでそんなこと言われたくないのに」 呟くと、そっと手を離した。
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