ブラコントリガー★③

どっきりだ。

それから、３、４……と人数を数えるのも嫌になってきた頃、

目の前に座ったのは少しチャラそうな男子。

よく見たらキョウのクラスにいた気がする。

「アサカちゃんってさ」

「はい」

「レズって本当？」

何を言うんだ、この人。

と、思いながらサヤコにあたしはレズっていう噂があるって言われたことを思い出した。

「レズじゃないよ」

「まじで？本当に本当？」

急に、前のめりになる。

新しい噂でもたてる気かな。

「本当」

「まじで？超嬉しいんだけど。今、彼氏は？」

「彼氏……」

そう言われて口がうまく開かなかった。

だって、ヤマ兄。彼氏かわかんないし。

胃じゃないところも痛くなった。