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「ねえ、あーちゃん」
「んっ?」
「俺、あーちゃんに隠してることあるよ」
ドキッとしたのは保健の先生のことを思い出したからだ。
やっぱり、何かあったのかな?
こんなに切ない顔をするなんて。
「キョウ。あたしでよければ聞くよ?」
「うん。…でも言うのが恐いんだ」
「大丈夫。あたしなら聞けるから。キョウの味方だ!」
そう言って胸をはってみせた。
「本当に?裏切らない?」
「うん」
不安げな瞳はまだはかなげに揺れる。
「じゃあ、日曜日に言うから」
「えっ!日曜日?今じゃないの?」
「今、言えない。なんの話かその間、考えててほしいから」
「えっ?」
そんなこと言ったって保健の先生しか浮かばない。
もしかしてコウメちゃん?まさかの他の女子?奇跡の十股とかかけてるとか?
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