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「キスしていい?」
珍しくそう聞くヤマ兄の顔は、溜め息をつくほど色っぽい気がする。
頷くと、閉め忘れてたドアの鍵を閉める音がした。
キスされるのを待つ時間はドキドキを加速させる。
またあたしの前に座ると、あたしの両手とヤマ兄の両手を甘く絡めて、軽いキスをする。
目を開けると、ヤマ兄があたしの目を見てた。
それからまた唇が触れると同時に瞼を閉じると深いキスに変わる。
それを何度か繰り返してた。
「他のとこにキスしていい?」
またそんな顔で言うから頷いちゃう……って。
何処に?
顔のパーツならいいけど。
まさかの鎖骨付近はないよね。
サッと首筋に軽く、唇を押し当てたから。
一大事!気が気じゃなくなった。
「ヤ……ヤマ兄、やだ!」
思わず首筋を押さえてしまう。
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