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「ベッドの中かのう」
「ねえ、あーちゃん。話聞いてくれる?」
背後から落ち着いたキョウの声がしてドキッとした。
「話?」
「うん」
「もしかして、携帯忘れたの嘘?」
「うん」
「なんで?」
「2人じゃないと言えないから」
「先生か……誰か来るかもよ?」
「大丈夫。ちゃんと鍵閉めたから誰も来ないよ。先生も今日戻ってこないし」
この前つけられたキスマークのことを思い出したからか動悸が激しくなってきた。
「えっ……」
「保健室の合い鍵持ってるの。仲いいでしょ?あっ、内緒にしてね」
「仲いいって……」
恐る恐る振り返ると、ただ泣き出しそうなキョウがいた
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