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「埋まんない」
「……何が?」
「何しても埋まんない」
「……」
「あーちゃんといると辛いし苦しい。ねえ、あーちゃん。こんなこと思うの可笑しいかな」
〝こんなこと〟を〝何?〟と問いかけなきゃいけないのに。
あたしは聞けなくてうっすら笑みを浮かべるキョウを見詰めるしか出来ない。
「気持ち悪いかな。……双子だから」
「えっと」
「あーちゃんに触れたくて仕方なくなるんだ。あーちゃんを自分の物にしたくなる」
「……」
「あーちゃん、頂戴?」
「キョウ?」
カーテンをピシャッと閉めると、あたしの肩をトンッと押した。
背中だけベッドに倒れ込む。
「ダメ?」
「えっ?」
聞き返すと同時に唇を塞がれた。無理矢理、押し込む様に舌が唇の隙間から割り込む。
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