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ヤマ兄の顔が浮かんでしまう。
「キョウ、ふざけないで」
口内を掻き回されながらどうにか、反発の声をあげるけど舌の動きは止まらなかった。
どうしよう。
叫んだりすることだって出来る。だけど人に見つかったら大変なことになるって分かるから助けも呼べるわけがない。
助けっ……て。今、こうしてるのはキョウなのに。
下半身がフワリと浮くとベッドの上に乗せられた。
一度離れた唇から、深く呼吸をする。
「……キョウ。帰ろう。買い物行かないと。ネギの特売が……」
馬乗りになったキョウと視線が交わる。
まだ瞳が潤んでるから、そこから雨みたいにあたしの頬を濡らすのではないかと思った。
「ネギの……」
パチンとリボンが外された。
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