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「こんなに考えてるのに、考えてないのか?」
「ぬっ?」
「悩んでるのは考えてるってことだろ?」
「……確かに」
「夢なんかなくったっていいだろ、別に」
「魅力なくない?頑張ってないと?夢とかないと?」
「アサは何もなくても魅力あるだろ?分かんないか?」
ギュッとあたしの両手を握ってくれた。
「そう?」
「そう。確かにさ、頑張ってたり夢に向かってたりする奴はさ、余計に輝きが増すかもしんない。だけどさ、アサが本来持っている物自体が眩しいんだから、そんなオプションはあってもなくても関係ないんだよ」
「……そうかな?」
「そう」
大きく頷いてあたしを肯定してくれてるみたいだ。
「たぶん、その内やりたいことに気付くかもしれないから、悩むな。その日まで毎日、楽しいと感じれることでもしてろよ」
「それでいいかなぁ?」
また笑いながら頷いてくれた。
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