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「さぁ!詰め終わりましたわよ!」
「何キャラだ」
「早速試してみたいと思います」
「おう」
「じゃ、ヒノどうぞ」
「すまん。今の日本語は一体何語だ」
「日本語だわ」
「いやいやあり得ん。俺は日本語理解出来る。さぁちゃんとした日本語で言い直してくれ」
「じゃ、ヒノどうぞ」
「ハル、お前宇宙人だったのか」
「俺の日本語力が宇宙人並みに拙いって言いたいのか」
「常々お前は普通じゃないと思っていた」
「そこだけ切り取ったら凄い誉められてるんだけどね。てか宇宙人ネタ止めろし」
「だがそろそろ宇宙に帰ったらどうだ?」
「看守さーん!この刑務所で虐めが起きてまーす!俺の事を宇宙人だってコケにしてきまーす!」
「というよりさっさと試せ」
「ちょ、誰のせいで時間くってると……あ、大元は俺か。てへぺろ」
「止めろ気持ちが悪い」
「随分と真っ直ぐなナイフが心に突き刺さった」
「お前の心とかどうせすぐ復活するだろ。だから割とどうでもいい」
「酷くね」
「泣くなよ鬱陶しい」
「傷口に岩塩捻込まれた」
「あーもう、泣くなって言ってるだろ」
「うぐぅ……ヒノ」
「ん?」
「泣いてるからっていい歳した男が同い歳の男の頭撫でるのはどうかと思うぃたい痛い痛い痛い痛いアイアンクローはやめぇええ!!」
「試すなら早く試せ俺を巻き込まずにだ分かったか」
「わ、分かった!遺伝子に刻み込んだ末代まで受け継がれるレベルで!」
「分かったらさっさとしろ!」
「うぉっ!」
がつっ!
「どうだ。お前お手製の布団は」
「なんというか………脳まで響く心地だった……」
どうやら布団の厚みが足りなかったようだ。
ハルは静かに涙を流した。
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