一日目 ご飯

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「看守さん看守さん」 「おー、また何かやらかす気か?」 「まだ何も言ってねぇ」 「じゃあ言ってみろよ」 「自分でご飯を作るので厨房貸してくらはい」 「ほらみろ。今回は爆発オチじゃねぇか」 「皆してなんだ。打ち合わせでもしてるのか」 「爆発するって分かってて厨房貸すのはなぁ」 「しねぇっつの」 「一応俺がついてるけど駄目か」 「あぁ、ヒノがついてるなら被害は最小限で済むか」 「なんだこの信用の差。てかヒノが居ても爆発する前提かしねぇよコノヤロー」 「てかなんでいきなり料理なんだよ」 「ここのご飯が不味すぎるから」 「ハルは料理したことあるのか?」 「ない」 「駄目だ救いようがない」 「本当お前ら何?」 「だってお前絶対塩鷲掴みで入れるだろ」 「有り得るな。それで砂糖で中和とかいって砂糖入れて入れすぎてまた塩の無限ループ」 「そうそう。食材は基本丸ごと使うんだよな」 「包丁使ったらその辺一帯血塗れで」 「調理法といったらとりあえず煮込む」 「そして最後には」 「「爆発」」 「よし分かった。お前ら一遍俺に謝れ」 とまぁハルを貶すのは置いといて。 「厨房貸すのか、貸さないのか、どっちかはっきりしろ」 「なんで上から目線?…んー目に見えてる爆発オチを見逃すのはなぁ…」 「マジでそれ止めてくれフラグになるから」 「爆発フラグの死亡フラグ?」 「縁起でもないこと言うな」 「そして刑務所破壊フラグ」 「だから止めろ」 「結果的に囚人皆脱獄フラグだな」 「フラグがゲシュタルト崩壊だわ」 「ていうか最早フラグってなんだ」 「要するにすべてはハルの爆発フラグから始まる」 「なんだハルの所為か」 「そうかお前らそんなに俺を泣かせたいのか」 「泣くなよ鬱陶しい」 「泣かない予定だったのに今泣きそうだよお前の所為で」 「で?結局厨房は使っていいのか」 「スルーか」 「そうだなぁ…まぁヒノがついてるって言うなら…」
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