変化

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遂に祖母が老人ホームに入所する日を迎えた。 俺は営業の外回りの合間に祖母を連れ、評判が良いという老人ホームに向かった。 祖母はずいぶん小さくなってしまい、俺の事もよく分かってない。認知症のせいで忘れてしまってるようだ。 祖「いつもすいませんね。息子がしっかりしてたら、職員さんにご迷惑かけないのに。」 俺の事をどこかの職員と思ってるようだ。ただ、綺麗な言葉遣いは病気になる前の祖母そのままだ。 両親と共に実家から程近い老人ホーム『きらめき』の門をくぐった。
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