家族のかたち

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お母さんと田所さんを見送って部屋に戻った ソファーに座る廉次は何か考えてるみたい 私は廉次の頑張りを誉めてあげたいと思った 「廉次」 「んっ?」 「かっこよかったよ」 「かっこよくないよ… あんな風に言ったけど完全に許せてないし」 「許せてなくても理解してあげたんでしょ ここからまた始めようお母さんとの時間を」 「俺は…いいや 母さんの時間はあの子に使って欲しい」 廉次を抱きしめて頭をグシャグシャにしながら 「じゃー、廉次の時間は私が全部貰っちゃう」 「俺の時間はとっくに凛々果のものだよ」 「そっか、 じゃーちょっとお母さんに分けてあげよう! 廉次も廉斗くんと同じで お母さんの子どもなんだもん ご飯食べたりしたいんじゃないかな?」 「分かったよ」 「廉次、偉かったね」 もう一度髪をグシャグシャにしたり ほっぺをブニューって潰したり ヨシヨシしたり 子どもにするみたいに オーバーアクションで誉めまくった
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