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私は酢昆布を買いに駄菓子屋の前まで来ていた。
「はぁ...銀ちゃんのケチ。こんなに小遣い少なきゃ酢昆布一個しか買えないネ」
そう言って駄菓子屋の中に入る。そして私はにごった顔をしながら酢昆布を手に取る。
「おばちゃーん!酢昆布一個貰うアルヨー」
「あいよぉ.ハイ.さん十円だよ」
「おうヨ」
私はお金を差し出し駄菓子屋を出る。
ふと一瞬あることが頭をよぎる。
勝手に足が動く。
ちょっと頬が紅くなる。
そしてたどり着いたのはいつもの見慣れた公園。
見慣れた公園には一つ.いつもと違うところがあった。
「...サドがいない..。」
嫌いなハズなのにすぐ頭に浮かんでくるアイツ。
アイツに汚い言葉を使うとなんだかズキッとする私。
....もしかして........
ナイナイと自分に思わせながら公園のベンチに座る。
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