HARD RAIN~探偵 鳴神の章

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誰かと一緒にでかけた? 共にパチンコや競馬に行ったなんてこともあり得なくもないが、殺される日にした行動だ。 今までの流れで考えると、何かの行動を起こし、殺られたと考えた方が自然だ。 二人で組んで何をしようとしていたんだ? 俺は、BARでグラスを傾けながら天井を見上げた。 そして、グラスが空いて、マスターが次の一杯をすすめてくる。 「なあ、マスターは人を殺したいって思ったことあるかい?」 と、なんとなく聞いてみた。 「そうだなー。俺はそんなに強く人を恨んだことないけど、浮気現場の写真を撮られて脅 されて、その相手を半殺しにしちゃって、大変なことになってた奴がいたなー。なぁ翔ち ゃん?」 と、スタッフの一人に話題をふる。 「もう、マスターやめてくださいよ!あれは嵌められたんですって。鳴神さん!誰にも言 わないで下さいよ!」 どうやら、彼自身のことのようだな。 俺は彼に一言。 「翔ちゃん誰にも言わないって。まあ、でも悪いことはしないことだよ。」 と笑った。 マスターも、スタッフの翔ちゃんも。 だが、俺はこの話で思ったことが有る。 ネタをつかむ。 誰かに相談する。 金になるのではと入れ知恵される
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