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置かれたコップの先を見てみると黒髪をサラサラと揺らし、銀色の丸いおぼんを胸に抱き締めた小柄な子がいた。
多分親衛隊隊長の中では一番小さいよな。
彼の名前は小原 円くん。
生徒会執行部副会長の親衛隊隊長を勤めている。
円くんは、他の子達と違って誰かを蹴落としてでも手に入れようなどと考えはしない。
どちらかと言えば自分から身を引くような子。
制裁をよくは思っていないのだ。
純粋に副会長を思ってる可愛い子。
僕のお気に入りなんだ~。
「ありがとう、円くん。」
うさとは逆の方に引き寄せて頬にお礼のキスをすれば、恥ずかしそうに下がっていく。
いつも通りの円くんだ。
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