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みんなを解散させて、円くんと部屋に戻る。
好きな人に不快だ何て言われちゃったんだもん。
傷つかないはずがない。
放心状態の円くんを足の間に座らせ、その綺麗なかみをなでる。
それが僕なりのフォロー。
円くんは、素直で純粋で控えめな子。
他の役員が椎名くんにベッタリ過ぎて、仕事が捗らずに憂いている副会長を放っておけずにこっそりと生徒会室に侵入しちゃうような子だ。
親衛隊のみんなもそのことを知っているけれど、円くんが抜け駆けしたり、迷惑をかけたりしないってわかっている。
実質、迷惑何てかけていない。
むしろ縁の下の力持ち。
人知れず生徒会を、副会長を支えている子だ。
それなのに……。
あー。イライラする。
僕の可愛い円くんを不快だって?
どの口がものをいっているんだか。
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