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副会長への恨み辛みを心に募らせていると、円くんの震える声が聞こえた。
「は、るさ…っ」
「ん~?」
ぎゅっと強めに抱きしめる。
「まどは、桔平…様をっ助け、たくって……!…ふ、くっ…」
本格的に泣き出した円くん。
言いたいことはわかってる。
円くんはなにも悪くないことも、わかってる。
亜桜学園第3学年生徒、生徒会執行部副会長の片倉桔平。
可愛い可愛い親衛隊の子を傷つけたこと、許すまじ。
個人的な制裁を下してやる。
円くんを宥めながら、片倉桔平への復讐計画を練っていた。
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