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「……おばあちゃん。こんなに食べられないよぅ」
次の日の朝食。
私の目の前。てんこ盛りのひじきご飯。
「なに言ってるんだい。それくらいたべちゃいな。のばらは食が細すぎるんだよ。だから貧血になんてなるんだ。ばあちゃん昨日どれだけ寿命が縮まる思いしたか…」
しまった。話が長くなる。
「いただきますっ!」
パンッと手を合わせておばあちゃんの話を遮り、ひじきご飯を一口食べた。
「おばあちゃん美味しい」
おばあちゃんを見ると、ニコッと笑って
「たんとおあがり」
と、嬉しそうに自分も食事を始めた。
――実は昨日貧血で倒れているところを集金に来た牛乳屋さんのおばちゃんに発見されてしまい、結果、ご近所さんちにいたおばあちゃんに通報される始末となったのだった。
慌てて飛んできたおじいちゃんとおばあちゃん。
汗びっしょりで玄関に倒れたままでいたら、そりゃあこっぴどく怒られるよね。
ご近所さんも心配して来てくれて本当みんなに迷惑をかけてしまった。
あとで何かお礼しなくちゃ。
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