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・・・HR開始のチャイムがなる
ギリギリ間に合った・・・危ない危ない。初日から遅刻してマークされたりしたらたまったもんじゃないからな・・・
「おはよう春くん!今朝も元気だね♪」
「ん?あぁ、おはよう冬」
挨拶してきたこいつは[望月 冬(もちづき とう)]
小学校からの付き合いで小中と同じ学校で更に全部同じクラスという恐ろしい偶然で結ばれている友人である
こいつは明るく元気で優しく中々いい奴だ。ただ・・・
「ねーねー春くんどうしたのー?なんで疲れた顔してるのー?」
「いやなんでもないよ・・・ところで冬、今日だけで何回告られた?」
「え?どうしたの急に・・・?えっと・・・7回だよ?」
こいつは超モテる。見てて清々しい気持ちになるほどにモテるのだ
まあそれだけならまだ良い。少しイラっとくるがまあまだ許せるし気にもならない。ただ・・・
「・・・で、それの男女の割合は?」
「えっとねぇ・・・男子4人の女子3人だよ?」
そう、こいつは男にもモテるのだ。元々体格に恵まれていない冬は身長も男子の平均を遥かに下回った数値
それに加えて声変わりしたにも関わらず高いままの声、スラっとした体系、背中まで伸ばしている黒髪
このせいで年がら年中男女関係無しにモテまくっているのだ
あ、ちなみに冬は男だ
「本当どうして皆僕に告白してくるんだろうねー男なのに」
「嫌なら髪切れよ」
「やだ。長い髪好きだもん」
それが原因だろうがバカヤロウ
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