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「まさか本当に女の人・・・?」
冬から黒いオーラの様な物を感じる
いやお前、何を怒って・・・って怖い怖い!いやどうしろって言うんだよ!言えるわけないだろ!?家に押しかけアンドロイドがいて断りきれずに家においてるだなんて!
・・・いや待てよ?これってむしろ冬に言って引き取・・・あぁ、そうだ・・・昨日ヤケになって契約しちまったんだっけ・・・
「ねえ春くん」
「な、なんだ冬?」
冬の顔が珍しく笑っていない。これは思っているよりお怒りの様だ・・・どうやって言い訳するべきか・・・
「あのね・・・別に春くんに彼女さんができようが彼氏さんができようが本当は僕、どっちでも構わないんだよ?」
いやそれは最初からお前が気にする必要はなくないか?それに彼氏なんてできるわけないだろ
・・・とまあツッコミは置いておいて・・・おれは珍しくまじめな表情の冬の話を黙って聞くことにした
ここではぐらかすのは何だかやってはいけない様な気がしたしな・・・
「ただね・・・ほら、僕たちって昔から一緒にいるでしょ?喧嘩もしたり一緒に泣いたりもしたし・・・」
喧嘩は俺がクラスメイトの女の子と少し楽しそうに話してたところを見た冬が一人で怒っただけだけどな
泣いたのは小さい頃にただ単にお化け屋敷にいったときのことだしな
「そんな僕たちだからさ、大事な事は隠さずにいてほしいんだ。僕は春くんが大切だし、好きなんだ。だから・・・僕は春くんが悩んでる時や困ってる時は、君を助けてあげたい」
「冬・・・」
冬はまっすぐに俺の目を見つめてくる・・・
そこまで俺のことを大事な友人として思っていてくれたのか・・・こんな小さなことで悩んでた自分が恥ずかしいよ・・・
そうだよな・・・一人で悩んでても仕方が無い。ここは一つ冬を頼ってみるか
「なあ冬・・・俺、実は・・・」
「おや?こんなところで何をしているのですかマスター?」
・・・
最悪のタイミングだよ・・・・・・・桜さん・・・・・・
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