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季節は春、学生達は新しい学校、新しいクラス、新しい友人達と出会い心躍る季節・・・
今年から花吹雪高校に入学する俺もその例外ではない
今まで告白されたことは何度かあったがどうもピンとこず、年齢=彼女いない歴となってしまっている
そのため実は内心新しい出会いなども楽しみにしていたりする
まあ何の変哲も無い一般人なんでね
今は新しい高校の入学式が終わり、クラスでの自己紹介、その他諸々の説明等も終わり本日は解散
何の変哲も無い下校道を歩いてる途中である
春樹「はぁ~・・・新しい学校になれば何か変わる事があるかとおもってたのに・・・結局何も無し。・・・面白味はねえなぁ・・・」
別にこの日常が嫌いな訳ではない
むしろ好きという気持ちの方が強いくらいである
馴染みの友人と会い、バカ話で笑ったりくだらない戯れをしたり・・・案外悪くはない日常だと思う
ただ・・・ひとつだけ贅沢を言うのならば
春樹「出会いが欲しい・・・」
??「おいそこの学生」
ふと前方から声を掛けられる。前の方にはゴミ捨て場、きっとごみを捨てていたおねえさんか誰かだろう
ただ少し様子がおかしくよく目を凝らしてみても誰もいない
春樹「・・・空耳か?」
??「空耳ではない。こっちだ」
声のしたほうを見てみる
・・・やはり正面には誰もいない。よくよく考えると声は足元の方から聞こえてきている
少し首を下に傾けてみる
いた
確かに人はいた
??「ようやく気づいたかバカめ」
ただおかしい
なんでこの人は捨て犬のごとくダンボールに入っているんだろう?
意味が分からない
??「おい何をボーッとしている。早くお前の家に案内しろ」
・・・さらに理解不能。普通ありえない。ダンボールの中に黒髪長髪の女の子が三角座りしてるだけでも分からないのに更に家に案内しろ?
・・・よし
春樹「家に帰ろう」
俺は考えるのをやめた
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