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「「・・・」」
今俺と桜は向かい合って桜の作ってくれていたであろう朝ごはんを食べている
だが面倒な事に二人とも無言
まあ俺は朝頬を二発もひっぱたかれたからまだ分かるとしよう
でも何でこいつも黙ってるんだ?
「あ、なあ桜そこの塩取って」
「・・・」
「・・・すみません自分で取ります」
先ほどからずっとこんな感じで俺が何か言うたびにギロリと睨んでくる
まったく・・・俺が何をしたというんだ
・・・そういえば朝のどたばたで忘れていたが最初に桜が起こしにきてくれていたはずの俺の部屋で手に触れたあの感触・・・一体なんだったんだろうか
あの時部屋にいた桜なら分かるかもしれない。まあダメもとで聞いてみるか・・・
「なぁ桜・・・」
「・・・なんだマスター」
あ、よかった。ちゃんと返事してくれた
というかなんで家の主であるはずの俺がビクビクしているんだろう、普通逆ではないか?
いや逆でも普通はないが
「一体何なんだマスター。用がないなら話しかけるなさっさと食え」
「あ、わりいわりい。いやほら、桜今朝俺を起こしに部屋まで来てくれただろ?」
「あぁ行ったぞ。ぐっすり寝てて起きる気配など一切なかったがな」
「すまん。その時さ、俺の手に柔らかい物が当たったんだけど桜それが何か分か」
バンッ
いきなり桜がテーブルを叩く
その衝撃で茶碗や皿、コップ等は一瞬とはいえ宙に浮くし俺はビクつくし少し柔らかくなっていた桜の表情がまたきつくなる
いやこれはもはや何人か殺ってそうなくらい黒い顔になってしまっている
そしてひと睨みと共に
「そんな下らない事忘れろ。今後一切思い出すな。もしまたこの話をしたら・・・捻るぞクソマスター」
「は、はいっ!!」
脅されてしまった・・・
俺は本当にこいつのマスターとやらなんだろうか・・・
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