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それから数分、彼女は俺の胸の中で泣き続けた
声を出さずに…
彼女の涙が俺の服を濡らした
俺はずっと彼女の頭を撫でていた
何もしないよりはましかと思って
?「落ち着いたっすか?」
バ「っ……あぁ、すまない……//」
泣き止んだ彼女の頬は少し赤かった
まぁ、泣くところ見られたんだし
恥ずかしいよね、俺も恥ずかしいよ
でも、泣きたくなるときだってあるさ、人間だし
正直俺も少し泣きたい
何故かって?
実は、彼女に抱き締められている間俺の体は悲鳴をあげていた
特に骨が、ミシミシと
女性の力では無かった、少なくとも俺はそう思う
そりゃもう痛いのなんのって、そうとういてーわ!!
折れるかと思った……
じゃなかった
聞きたい事があったんだった
?「あー、質問いいすか?」
バ「むっ、何だ?」
?「貴女の名前はバルクホルン……間違えないすか?」
俺が質問すると彼女コクンと頷き、
バ「いかにも私はゲルトルート・バルクホルンだ!」
ふむ、成る程……
やはり彼女が、俺はバルクホルンという[名前]は憶えていた
が、[人物像]までは憶えていない
否、[憶え]ではない
正確には[思い出した]か
思い出したということは、俺は彼女を知っている
彼女も俺を知っている
ということは
?「次、俺は貴女と何らかの繋がりがある?」
バ「あぁ!!」
そんな力強く頷かれてもなー、何か申し訳ないな
?「その繋がりとは?」
バ「仲間…戦友とでも言おうか」
…………え~
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