帰還

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バルクホルンside バ「まさか、再び集合することになるとはな…」 ヴェネチア上空に出現した新たなネウロイに対抗するため私達は再び集められた 基地で昔と同じ顔ぶれが揃っているのを見て、私はとても懐かしく感じられた 再開を喜ぶ彼女達を見て、私は頬が思わず緩んだ それでも私は心のそこから笑えなかった… 今、基地に居るウィッチは私を含め11人 しかし本当はもう1人いた 本田 大輝 501ただ1人の男、同時に世界でただ1人の男のウィッチ… 突然ここにやって来てあっという間に隊に溶け込んで、そして…いつの間にか居なくなった 正確に言うと、消えてしまった それも私達の目の前で 私達は何も出来ずに見ているだけで (ありがとうございました…) バ「………」 不意に最期の言葉が浮かんできた すると、突然私の心は言い様のない寂しさに包まれた ギュゥゥ 私は自分の軍服の袖の部分を握り締めた あの時のことを考えると今でも悔しく、寂しく、悲しくなる そして本田を失ったことで感じた喪失感 それは私にとって計り知れないくらい大きな物だった あの時は認めていなかったが、今なら理解できる 私は… あいつの事が好きだったんだと… バ「……はっ!?いかんいかん!!」 私は頭を横にブンブン振ってこの考えを打ち消した バ「…あいつは、もう、居ないんだからな……」 自分で言っていて悲しくなってきた どうやら私は未だに現実を受け入れられないようだ はぁ……… そこで私は自分を奮い立たせるように バ「カールスラント軍人としてしっかりせね「だ~~~キャー~~~!!」……?」 何かがこっちに向かって走ってきた side out
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