蟲について

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自分らが食べる食品の棚に、虫のエサを保存する父親の気が知れない。 だって、それは食卓に虫が並ぶのと同じことだ。 というか、虫のエサは用意しておいて、私の夕飯は無しか。 ……私は虫以下か! パック越しとはいえミミズを触った感触が気持ち悪くて、食欲など失せた。 赤色のミミズは血管を連想させて不気味だ。 仕方なしに、私は件の虫とやらにこのミミズを与えることにした。
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