第1章【出会い】

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冬真はお腹を抱えながら笑っている。 「そんなに笑わなくても…」 「ふふっ…すいません、つい」 涙目になりながら謝られても…。 「ですが、深雪さんはとてもお父さんと仲がいいんですね」 「え?」 「だって、心配だからこそ病院まで来たんでしょ?」 「それは…自分の家族が倒れたって聞いたら当たり前じゃない!」 「いえ、それが当たり前の事では無い家族も居るのです」 私は冬真の話を黙って聞いた。
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