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この頃から、ヤマトに異変がおき始めていた。
朝起きると、吐き気や腹痛…。
それでも、家族にはバレないように我慢を重ていた。
家に帰っても、殆ど自分の部屋で過ごす。
「なぜ、僕だけが…。」
そう呟かない日は、なかった。
雨が強く降る日の朝だった。
いつものように学校に向かう途中のこと。
後ろから衝撃が走った。
ヤマトは、不意をつかれ水溜まりに倒れこんだ。
「うわぁっ!!」
思わずヤマトが口にした。
「おいおい、こいつ汚ねぇ~なぁ」
その声の方を振り向いた。
テツヤだった。
その後ろで、ヤスシとシゲルが笑っていた。
ヤマトは、悔しくてテツヤから目が離せなかった。
テツヤがそれに気付いた。
「何だよ!!ゴミ箱野郎が!」
と、言うと更に蹴りがとんできた。
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