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「ぐはっ」
テツヤの蹴りがヤマトの腹をとらえた。
更に、ヤスシとシゲルが加わりヤマトの全身はずぶ濡れになっていた。
「このゴミ箱がぁ~」
ヤスシが言いながら蹴り続けた。
シゲルが人目を気にして言った。
「おい、この辺にしとこうぜ。」
ヤマトは、頭を庇いながら必死に
「すいません、すいません…。」
と、しか言うことが出来なかった。
それでもテツヤだけは止まらなかった。
「うるせぇ!!フツブツ言ってんじゃね~。」
さすがにヤバいと思いヤスシが止めに入った。
「テツヤ!!もう止めとけ!!」
ヤシスに言われようやくテツヤは止まった。
「これからも覚悟しとけよ~、ゴミ箱野郎」
テツヤは、ヤマトの傘を踏み潰しヤスシとシゲルと一緒に学校に向かった。
ヤマトは、泣きながら体を起こし傘を拾った。
このままでは、家にも学校にも行けない。
「ど、どうしよう…。」
ヤマトは、人目を避けるため近くの公園に向かった。
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