13/30
前へ
/69ページ
次へ
学校に着いたヤスシ達が教室で、さっきの出来事を面白おかしくクラスメート達に話していた。 この頃になると他の生徒達もどこかゲーム感覚になっていた。 既に本人達にいじめの意識はなかった。 テツヤが武勇伝でも語るかのように騒ぎ、ヤスシもシゲルもバカ笑いをしながら話していた。 そのころ、ヤマトは家に着いていた。 母親がその姿を見てびっくりする。 「ヤマトどうしたの!?」 ヤマトは、うつ向きながら 「だ、大丈夫だから転んだだけだから…。」 と言った。 母親も、それ以上は聞かなかった。 「とりあえず、制服をかわかさなきゃね。」 「脱いで乾燥機の中に入れておいて、ヤマトはシャワーを浴びなさい。」 「学校には、今日はお休みさせて頂きますって連絡しておくから。」 ヤマトは、直ぐに風呂場にいった。 ずぶ濡れの制服を脱いで洗濯機に入れ、鏡に写った自分を見た。 腕や腹、たぶん背中にも痣ができていた。 慌てて浴室に入ってシャワーを浴びた。 少ししみたのか 「痛いっ!!。」 っと、呟いた。
/69ページ

最初のコメントを投稿しよう!

11人が本棚に入れています
本棚に追加