序章

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だが、それは大きな間違いなのである。 ¨本当の現実¨を見る者こそ真の人間であり、¨目の前に広がる現実¨を疑う者が生きるのである。 勿論、疑うことのないまま年老いて死ぬ者が殆ど。 そして、¨本当の現実¨を見つけたところで、若くして死ぬ者もまた、いる。 全ては必然であり、死は絶対的な自然の節理である。 例外の死は、¨死刑¨のみ。 人間は、死を待つだけの存在でしかない。 死に抗うことなど¨人間には¨不可能なのだ。 いや、¨地球上の生物¨には、不可能なのだ。 だが、人間は貢献することが出来る。 自らの死をもって、それらの永遠の命を維持する。
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