序章

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そしてそれらは、時として人間の脅威になりうる。 ¨奴ら¨は、人間が死亡した瞬間に体から放出される『気の残痕』、つまり魂を食うことで寿命を延ばす。 事故、病気、殺人などの死は全て¨奴ら¨に仕組まれた死であり、『気の残痕』は食われている。 しかし、人間はそれを疑うことはない。 加害者は、その実、被害者であり、被害者はターゲットなのである。 人間が人間の意志によって殺される場は、死刑以外ありえないのだ。 そして、それらに気付いた者達が存在する。 人間社会で人間になりすまし、食う機会を見計らう¨奴ら¨を殲滅する者がいる。 ¨奴ら¨のことは『ゼルベガ』と名付けられ、ゼルベガを殲滅する者こそ、こう名乗る。 『ソウピーサ』
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