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何気ない春の休日。俺は朝から1人で商店街を散歩していた。
あっ、俺の名前は上杉剣斗。成東高校に通う1年だ。
俺は高校に入ってからよく散歩するようになった。
その理由としては幼なじみと離れたことにあると思う。
幼なじみは2人居て、村上静音と原武士と言うんだが、2人は俺よりも遥かに頭が良い為、レベルの高い高校を受けた。
まぁ、幼なじみと離れたことは寂しいが、俺が2人の足を引っ張る訳にはいかないし、新しく高校生活をスタートさせるのも悪くないと思う。
因みに成東高校は成東町の中にあってその成東町は都会の中心にあり、商店街も長く朝から中々の賑わいを見せている。
「どいてください!?急いでるんです!!」
「ん……?何だ?」
そして前の方でそんな女の子の声がしたので俺は野次馬根性が沸き起こり、早足でそこに向かった。
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