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「ねぇ…………なにアレ?」
保健室での危機(主に貞操の)を脱し、校内の案内も終えて俺達が昇降口へ向かっている途中。唐突に美月がそう呟いてきた。
……アレとは柊先生の事だろうか?だとしたら酷い言われようだ。
「保健体育がどうとか言ってましたね?剣斗さん。そこらへんを詳しく、くわしーーーーく!教えて下さいね?」
美月に続き葉月ちゃんも何故か笑っていない笑顔を俺に向けながら威圧感たっぷりにそう促してきた。
大事なことだから2回言ったんですね、分かります。
「いや……あの人は最初からあんな感じだったからさ……」
「「説明になってないのよ(ません)!!」」
「…………ごめんなさい」
2人して怒らなくても……
その後。帰宅するまでの間(当然2人の家まで同行した)、俺はみっちりと柊先生との関係について絞られてしまった。
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