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「やはり良いですね。脱ぎたては」
と、風呂場にある選択籠の中から天木ちゃんの下着を取り出し匂いを嗅ぎ出す。まるで犬のように。
「なぁ~にナチュラルに人の下着の匂いを嗅いでいるのかしらぁ~?」
殺意の波動に満ちた彼女は、般若の形相になりチョークスリーパーで十六夜君を落としにかかる。
「せめてパンツを嗅がないようにしたのは私なりの自重なんです!」
「知るかド変体! 女子高生の家に上がり込んで来たと思えば勝手にテレビを見るわ勝手に冷蔵庫開けて牛乳飲むわ下着の匂いを嗅ぎ出すわでロクな事しないじゃない!」
高速で揺さぶられ、軽い脳震盪を起こし白目を剥き出しだ。勢いとノリにが天木ちゃんを暴走させ、狭い脱衣場の中で華麗なヘビーボンバーを叩き込む。
「おぶっ!」
天木ちゃんの怒りが収まるまで、暫くの間殴る、蹴るなどの暴力に見回されたのである。
場がようやく落ち着いたのは、かれこれ二時間後。
顔の原型がなくなるまで殴られ続けた半裸姿の十六夜君は、椅子に縛り付けられて体中に卑猥な落書きをされていた。
自信とテンションが大暴落した今の彼は大分げっそりしていた。
「で、あんたがここに来た理由は何?」
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