どうもこんにちは。

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 僅かな間気絶してしまって、女子高生に逃げられてしまいましたね。 「あー……まだ間に合うのですからいろいろ試す価値はありますよ。クックック……天木恋香(アマギレンカ)さん」  十六夜君は含み笑いをしながら立ち上がり、服に付いた埃を叩き落としていく。  彼の目的である天木恋香が走り去った後を眺め、 「まあこれはほんの挨拶ですよ……。次は成功します」  別に眼鏡を装備しているわけでもないのにクイっと、そんな動作をする。  続ける不気味な含み笑い――そして、 「すいません。少しばかり署まできていただけますか?」  青い服のよく似合う正義のヒーローであり、街の平和を守る守護神、警察に肩を掴まれたそうですぞ。 「あ、いや僕犯罪とか犯してませんよ?」 「通報があったんです。どう考えても貴方しかいません。だって、スーツ姿の男が女子高生のスカートを引っ張ったり、その後含み笑いをしているって言ったらまさに貴方じゃないですか。気持ち悪い」 「そ、それはとても大変な事件があったもんですね。お、おおおっお仕事頑張ってくださいからの公務執行妨害パアアアアアアアアンチ!」  十六夜君は白を切って逃げると見せかけてくるりと半回転。その勢いに任せて、警官の顔面を殴り全力で逃走。 「私はまだ捕まる訳にはいきません! 豚箱で臭い飯を食うわけにもいきません! なのでそこで大人しく寝ていていてくださいぐへへへへへ」
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