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プロボクサー顔負けのフォームで突き出された拳しは、大の男を吹き飛ばし、自らが立つ聖域に平和をもたらした。
くどくどと描写しましたが、簡単に言えばタダの右ストレートで十六夜君がぶっとばされたんですよ。
「天木……恋香…………さ、ん……」
朦朧とする意識の中、拳を高々と上げる少女を、エレベーターの扉が完全に閉まるまで見届けていた十六夜君。そして扉が完全に閉まり、ポーンという締まりの無い音が空しく響き渡り、エレベーターは上を目指す。
「まだだ……まだまだあだまあんだぼずぼぼはまだまだだああああああッ!!」
略:『私はまだ負けていない』。短時間の間に頭を殴られまくったせいで、頭がおかしくなっているようです。
十六夜君は咆哮し飛び起き、階段を全力疾走した。速さが足りないなんて言わせないレベルで上っていく。
気合で体力と肉体の限界を超え、爆発的な瞬発力で駆け上っていく(三段飛ばし)。
そして――チーンと天木恋香が乗っているエレベーターが目的地である五階に到着する。
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