アイスココアの溜め息
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空調の爽やかさが制服の熱をさらさらと流していくのを心地よく感じながら声のした方へ、 「なんだ」 向こうとしていた夕暮のふわふわした高揚感を、 「お前か」 真昼の零すひどく落胆した呟きが呆気なくどん底へ落とす。 カタ、ン 音をたてて、後ろで扉が閉まった。
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