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「彼女も一緒に遊ぶから」タイセイにセリを紹介した。
「よろしくね」
セリはニッコリと微笑んだ。
「どこの中学に行っているの?」
「堀見中学」
イズミはその中学がどこにあるのか知らない。
イズミが知っているのは、この辺りの子が行く浦原中学だけだ。
「何年生?」
「二年生」
二歳違うだけで随分大人っぽくなるんだなとイズミは感じた。
それから暗くなるまで三人でテレビゲームやトランプで遊んだ。
セリは帰り際に「楽しかった。また来るわ」と言って帰っていった。
◇
セリは最初に宣言したとおり、それから何度も遊びに来た。
家にはタイセイもいるのでいつも三人で遊んだ。
家の中でゲームやトランプをすることもあったが、時には二人で外へ遊びに出かけたりもした。
「海に行きたい」よくセリは海辺を歩きたがった。
そんな時は手を繋いで波音を聞きながら浜辺を散策した。
海で波乗りをしているサーファーや、空を飛んでいる沢山の鳶を見ながら歩いた。
イズミは海なんて海水浴か潮干狩りにしか来ないところだと思っていた。
二人でただ歩いて何が面白いのか、まだ子供のイズミにはわからない。
でもセリが行きたがるのならと何度か付き合った。
その内に女の子ってこういう時間が好きなんだと理解できるようになった。
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