島唄

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島唄は夜の浜辺に静かに打ち寄せ 時の流れをゆっくりと南風へと変えてゆく 風は優しく膨張し 島唄を乗せて静かに流れる きらきらと光る砂の浜辺は 夜空を写す巨大な鏡となり 真っ暗な海は 遥か遠くで夜空とつながっている 君は浜辺に座り 頬を撫でてゆく島唄に耳を澄ます 僕は君のいる風景に目を奪われ 思わず時の流れを止めようと願ってしまう その風景があまりにも愛しいから その風景があまりにも美しいから 僕はその風景の永遠を願ってしまう 永遠とも一瞬とも思えるその風景は いつまでも僕の心に刻まれている 島唄は夜の浜辺に静かに打ち寄せ 時の流れをゆっくりと南風へと変えてゆく 風は夜の風景を彩り 静かに輝き続ける 君のいる風景があまりにも愛しいから 君のいる風景があまりにも美しいから 僕はその風景の永遠を願ってしまう 永遠とも一瞬とも思えるその風景は いつまでも僕の心に刻まれている 君を失った今でも
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