平穏な学園。

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「俺はセシル・クレスト。使える属性は火。以上」 あっさりしすぎたかな?と考えつつ席に座る。 するとすぐ後ろから聞いたことのある声が聞こえた。 「わ、私はメルル・シュトラウスですっ!属性は水が使えます!えっと…よ、よろしくお願いしますね?」 頬を少し赤らめながら、ニコリと笑う女の子。 さっき少し話した子だ。 (へぇ…シュトラウス家の人間だったか…) 知り合いにシュトラウスと名乗る人間が居た為、少し驚いたセシル。 シュトラウス家とは王国の貴族の中でも力を持つ方で、セシルの所属しているギルドにもなん人かいる。 (そういや“あいつ”って俺と同い年の妹がいるって言ってたような……) 何かを思いだしそうで思い出せないセシルだった。
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