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「うわぁ…広いな…」
食堂に辿り着くと、あまりの広さに驚いてしまった。
セシル自身、今まで裕福な生活をしていた訳ではないので、並ぶ食事を見て感嘆の一言。
「ホント、すげぇ…」
食堂ではバイキング方式だったため自分の好きなものばかりを取ってきて満足そうに頬張るセシル。
「ふふっ…なんだかセシルくんって意外と子供っぽい所もあるんですねっ」
メルルから笑われて少し頬を赤らめたセシル。
口の中に残っていた物を飲み込むと
「カイトに比べたら、俺なんかまだ大人だっての…」
「そうですね…カイトくんは食べ過ぎな感じがします」
「ほぉか?ほれははば、ばばんびべぶほふはほ?」
「なんて言ってるか分からねぇよ。ちゃんと飲み込んでからしゃべりな」
「そうですよ?下品に思われてしまいます…」
大量の飯を食べ続けるカイトを見て呆れるセシルと苦笑するメルル。
「ねぇ、隣いいかしら?」
声がした方を見ると金髪の整った顔立ちの女の子がいた。
「構わねぇよ。メルル達もいいだろ?」
「えぇ、大丈夫ですよ」
「ありがと」
金髪の女の子は一言礼を言うとセシルの隣に座る。
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