平穏な学園。

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ヴィヴラ共和国の首都ルーベリア そのルーベリアの街を見下ろすかの様に高い丘の上にある城 外見は完全な城ではあるが、本質は世界有数の魔法学園であるルーベリア魔法学園だ その学園を街から見上げる黒髪の少年が一人 ジッと睨む様に見上げる少年が口を開く 「めんどくせぇ……」 ひたすらだるそうな彼の名前はセシル・クレスト ギルドマスターの命令で魔法学園に行くこととなったのだ 「ただ行くだけじゃなくて魔力まで抑えやがって……何考えてんだ、あのバカ……」 忌々しげに右手に光る指輪を見ながら、理不尽な命令を下した女の顔を思いだし、ストレスを募らせる 今更イライラしていても仕方ないと思ったのか、制服を風に靡かせながら魔法学園へと向かう 四月一日、魔法学園の入学式である
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