326人が本棚に入れています
本棚に追加
「わけわかんねぇ……」
倒れている男を見ると鼻から血を流して幸せそうな顔をしていた
「その方が段差につまづいて、私に倒れかかるようになってしまったんです……
それから何故か血を流されてしまって……」
大丈夫でしょうか? と心配する彼女と倒れている男を交互にみて、なるほどなと納得
「あぁ、たぶんあんたが気にするほどじゃない
あと、こいつからはバカの匂いがする」
「へっ?」
「それよりさ、水とかない? 水かけりゃ目ぇ覚ますっしょ?」
「み、水なら私が出せますよ?」
そういうと彼女は手の平から水を湧き出させる
(なるほど、水属性の魔導士ってことね)
一人で納得しながら男に水をかける彼女を見る
(ふむ……性格いいし、可愛い部類かな? まぁタイプじゃねぇけど)
などと不謹慎なことを考えていると倒れていた男が目を覚ました
最初のコメントを投稿しよう!