ARM,S学園

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「―――というわけで、科学者 ヴィード・アテルが発見したこの力は後に『ARM,S』と呼ばれ、世界中の人々に広まっていきました。……もちろん、その過程で戦争に使われたり、悪用されたりもしたわけですがね」 何度となく聞いたARM,Sの発見と、それにともなう歴史。 しょーじき、ウンザリだ。 聞き飽きたし、この男教師は毎回のごとく同じ話を聞かせやがる…。 飽きていたので、机に頭を預け寝る。 すると、すかさずこの声が…… 「こらっ!!相条君、寝ないでください!!」 …ほら来た。 この男教師、生徒たちの頭が下がると目ざとくそれを見つけて、男の割に少し高い声で注意してくる。 注意された俺こと、相条 隆明 -ソウジョウ タカアキ-はダルくて重い頭をゆっくりと上げる。 ―― ――――キーンコーンカーンコーン 「――ではこれで授業を終わります」 「きりーつ、れーい」 男教師のしっかりした声と、クラスの多数決という名の不公平裁判で決まった学級委員の号令で授業が終わる。
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